【年齢別】キャットフードの選び方完全ガイド!愛猫の健康を支える最適なフード選び
愛らしい猫との暮らしは、日々の小さな喜びで満ちています。そんな大切な家族の一員である猫の健康を考える上で、最も重要な要素の一つが「食事」、つまりキャットフードです。しかし、市場には星の数ほどのキャットフードが溢れ、「どれを選べば良いの?」と悩んでしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は、猫に必要な栄養素やカロリーは、その成長段階やライフステージによって大きく変化します。子猫には子猫用の、成猫には成猫用の、そしてシニア猫にはシニア猫用のフードを選ぶことが、愛猫の健康寿命を延ばすための鍵となるのです。
この記事では、子猫期からシニア期まで、猫の年齢に合わせたキャットフードの選び方を徹底的に解説します。原材料の選び方、栄養バランスのポイント、避けるべき成分、そしてドライフードとウェットフードのメリット・デメリットまで、愛猫がいつまでも健康で元気に過ごせるよう、飼い主さんが知っておくべき情報を網羅しました。この記事を読めば、あなたの愛猫にぴったりのキャットフードが必ず見つかるはずです。
猫の成長段階とフード選びの基本

猫は、人間の年齢に換算すると、驚くほどの速さで成長します。そのため、それぞれの成長段階に合わせたフードを選ぶことが非常に大切です。まずは、猫の一般的な成長段階と、それに伴う栄養ニーズの変化について理解しておきましょう。
- 子猫期(生後12ヶ月頃まで): 急速な成長を支える高カロリー・高タンパク質・高脂質が必要。
- 成猫期(1歳〜7歳頃まで): 健康維持のためのバランスの取れた栄養が必要。活動量に応じたカロリー調整も重要。
- シニア猫期(7歳頃から): 消化機能の低下、代謝の減退に配慮し、低カロリー・低リン・関節ケア成分などが必要。
これらの基本を踏まえ、次からは具体的な年齢別のフード選びのポイントを見ていきましょう。
子猫期(生後12ヶ月頃まで)のキャットフード選び
子猫期は、まさに「体の土台作り」の重要な時期です。この時期の栄養状態が、将来の健康を大きく左右すると言っても過言ではありません。子猫用のキャットフードは、成猫用とは異なる特別な栄養バランスで設計されています。

子猫に必要な栄養素とフード選びのポイント
子猫は、短い期間で急激に成長するため、成猫よりもはるかに多くのエネルギーと栄養が必要です。
高タンパク質・高脂質・高カロリー
- タンパク質: 筋肉や臓器、皮膚、被毛など、体のあらゆる組織を作る上で不可欠です。成長期の子猫には、成猫の約2倍のタンパク質が必要とされています。動物性タンパク質(鶏肉、魚、牛肉など)を主原料としたものが理想的です。
- 脂質: 効率の良いエネルギー源であると同時に、脂溶性ビタミンの吸収を助け、健康な皮膚や美しい被毛を保つためにも重要です。DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸は、脳や目の発達にも貢献します。
- カロリー: 遊び盛りの子猫は、活発に動き回るため、多くのエネルギーを消費します。成長に必要なエネルギーも考慮し、高カロリーのフードを選びましょう。
骨格・歯の形成をサポートする成分
- カルシウム・リン: 健康な骨や歯を作るために重要なミネラルです。適切な比率で配合されていることが大切です。
- ビタミンD: カルシウムの吸収を助ける役割があります。
免疫力維持をサポートする成分
- 抗酸化物質(ビタミンE、Cなど): 免疫力をサポートし、病気から体を守る手助けをします。
- オリゴ糖・プレバイオティクス: 腸内環境を整え、消化吸収を助けることで、免疫力の維持にも繋がります。
子猫用キャットフードの種類と与え方
子猫用フードは、一般的に「キトン(Kitten)」や「グロース(Growth)」といった表記がされています。ドライフードとウェットフードの両方がありますが、生後間もない子猫には、消化しやすく水分補給もできるウェットフードや、ふやかしたドライフードから始めるのが良いでしょう。徐々にドライフードに切り替えていきます。
- 与える回数: 生後間もない子猫は消化器官が未発達なため、少量ずつ1日に3〜5回に分けて与えるのが理想です。成長に合わせて回数を減らし、成猫期には1日2回程度に落ち着かせます。
- 切り替えのタイミング: 避妊・去勢手術の前後や、生後12ヶ月頃を目安に、成猫用フードへと徐々に切り替えていきます。急な変更は消化不良を起こす可能性があるため、新しいフードと古いフードを少しずつ混ぜて、1週間〜10日程度かけてゆっくりと移行させましょう。
成猫期(1歳〜7歳頃まで)のキャットフード選び
成猫期は、猫が最も安定した状態にある時期です。この時期のフード選びのポイントは、「健康維持」と「体重管理」です。子猫期のような急速な成長は終わりますが、健康的な体を維持するためのバランスの取れた栄養が不可欠です。

成猫に必要な栄養素とフード選びのポイント
成猫には、過剰な栄養摂取による肥満を防ぎつつ、活動量に応じた適切なエネルギーと、体を作るための質の良いタンパク質が求められます。
バランスの取れた栄養
- タンパク質: 筋肉量の維持や、皮膚・被毛の健康のために重要です。動物性タンパク質(鶏肉、魚、ラム肉など)を主原料としたものを選びましょう。
- 脂質: エネルギー源として、また皮膚・被毛の健康維持のために必要です。ただし、過剰な摂取は肥満に繋がるため、適切な量が配合されているか確認しましょう。
- 炭水化物: 適度な炭水化物はエネルギー源となりますが、猫は肉食動物であるため、穀物の割合が高すぎるフードは避けるのが賢明です。
体重管理への配慮
- 適切なカロリー: 室内飼いの猫は運動量が少ない傾向にあるため、カロリーオーバーになりがちです。避妊・去勢済みの猫は、代謝が低下するため、さらにカロリー控えめのフードを選ぶと良いでしょう。
- 食物繊維: 満腹感を与え、毛玉の排出を助ける食物繊維が適度に配合されているフードもおすすめです。
その他の健康維持成分
- タウリン: 猫にとって必須アミノ酸の一つで、心臓や目の健康維持に不可欠です。フードで補給する必要があります。
- ビタミン・ミネラル: 免疫力の維持、骨や歯の健康、代謝機能のサポートなど、体の様々な働きに欠かせません。総合栄養食であれば、必要な量がバランス良く配合されています。
- オメガ3・オメガ6脂肪酸: 健康な皮膚や美しい被毛、免疫機能の維持に貢献します。
成猫用キャットフードの種類と与え方
成猫用フードは「アダルト(Adult)」や「メンテナンス(Maintenance)」と表記されていることが一般的です。ドライフードが主流ですが、水分補給の観点からウェットフードを併用する飼い主さんも多いです。
- 与える回数: 1日2回程度が一般的です。置き餌にする場合は、食べ残しがないか、新鮮な水があるかを確認しましょう。
- 肥満対策: 与えすぎは肥満の元です。フードのパッケージに記載されている給与量を参考に、愛猫の体重、年齢、活動量に合わせて調整することが重要です。定期的に体重を測定し、必要に応じて給与量を微調整しましょう。
シニア猫期(7歳頃から)のキャットフード選び
猫は7歳頃からシニア期に入ると言われています。見た目にはあまり変化がなくても、体の中では様々な変化が起こり始めています。消化機能の低下、腎機能の衰え、関節のトラブルなど、シニア猫特有の健康問題に配慮したフード選びが重要になります。

シニア猫に必要な栄養素とフード選びのポイント
シニア猫には、消化吸収に優しく、体に負担をかけにくい栄養バランスのフードが求められます。
消化吸収に優れた成分
- 良質なタンパク質: 筋肉量の維持のために必要ですが、消化しやすいように加工されたり、消化吸収率の高い動物性タンパク質(鶏ささみ、白身魚など)が主原料のものがおすすめです。
- 低リン: 腎臓病のリスクが高まるシニア猫にとって、リンの摂取量を制限することは非常に重要です。低リン設計のフードを選びましょう。
- 食物繊維: 便秘になりやすいシシニア猫の腸内環境を整え、スムーズな排便をサポートします。
関節・免疫力・腎臓の健康をサポートする成分
- グルコサミン・コンドロイチン: 関節の健康維持に役立つ成分です。歩き方がぎこちなくなったり、ジャンプをためらうようになったりしたら、これらの成分が配合されたフードを検討しましょう。
- 抗酸化物質(ビタミンE、C、セレンなど): 老化による免疫力の低下を防ぎ、細胞の健康をサポートします。
- オメガ3脂肪酸(DHA・EPA): 炎症を抑える効果が期待でき、関節炎の緩和や腎臓の健康維持にも役立つとされています。
低カロリー設計
- 低カロリー: 運動量が減り、代謝が低下するため、成猫期と同じ量のフードを与え続けると肥満に繋がりやすくなります。低カロリーで、かつ満腹感を得られるような設計のフードがおすすめです。
シニア猫用キャットフードの種類と与え方
シニア猫用フードは「シニア(Senior)」や「エイジングケア(Aging Care)」、または「7+」「11+」のように年齢が明記されていることが多いです。食欲不振の猫のために、香りの良いウェットフードや、ふやかしやすいドライフードを選ぶことも重要です。
- 与える回数: 消化器への負担を減らすため、少量ずつ1日2〜3回に分けて与えるのが良いでしょう。
- 水分補給: 腎臓への負担を軽減するためにも、十分な水分補給が重要です。ウェットフードを積極的に取り入れたり、新鮮な水を常に複数箇所に置いてあげたりする工夫が必要です。
- 食べやすさ: 歯周病などで歯が弱くなっている猫のために、小粒で柔らかいフードや、ウェットフードを選ぶと良いでしょう。
全年齢共通!キャットフード選びでチェックすべきポイント
ここまで年齢別のキャットフード選びのポイントを見てきましたが、ここからはどの年齢の猫にも共通する、キャットフード選びで必ずチェックしておきたい項目を解説します。
「総合栄養食」を選ぼう
キャットフードには、「総合栄養食」「一般食(おかずタイプ)」「おやつ」の3種類があります。この中で、毎日の主食として与えるべきなのは「総合栄養食」です。
- 総合栄養食: そのフードと水だけで、必要な栄養をすべてまかなえるように栄養バランスが調整されたフードです。パッケージに「総合栄養食」と記載されています。
- 一般食(おかずタイプ): 食事の風味付けや嗜好性を高める目的で作られており、総合栄養食と一緒に与えることで栄養バランスを整えます。これ単体では必要な栄養が不足します。
- おやつ: 食事とは別に与えるもので、栄養バランスの考慮はされていません。与えすぎは肥満や栄養バランスの偏りの原因になります。
原材料表示をしっかり確認する
キャットフードの品質は、原材料によって大きく左右されます。原材料表示は、配合量の多いものから順に記載されていますので、必ずチェックしましょう。
主原料は動物性タンパク質か
猫は肉食動物なので、主原料は肉や魚などの動物性タンパク質であるべきです。原材料表示の最初に、鶏肉、ターキー、魚肉(チキンミール、フィッシュミール含む)といった具体的な動物の名称が記載されているフードを選びましょう。
- 避けるべき表示: 「肉類」「肉副産物」「動物性油脂」といった不明瞭な表示は、何が含まれているか分からないため避けるのが無難です。
穀物(グレイン)の有無
猫は穀物の消化があまり得意ではありません。過剰な穀物摂取は、消化不良やアレルギーの原因になることもあります。可能であれば、「グレインフリー(穀物不使用)」のフードを選ぶか、穀物が少量で、且つ猫が消化しやすいものが使われているかを確認しましょう。
- 一般的な穀物: トウモロコシ、小麦、米など。
- グレインフリーの場合の代替: サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆など。これらも炭水化物ですが、穀物とは異なり猫に比較的優しいとされています。
添加物の種類と量
キャットフードには、品質を保つためや嗜好性を高めるために様々な添加物が使用されています。中には体に良くない影響を与える可能性のあるものもあります。
- 人工着色料、人工香料: 避けるのがおすすめです。これらは猫の健康には不要であり、アレルギーの原因となることもあります。
- 人工保存料(BHA、BHT、エトキシキンなど): これらも避けるべき添加物とされています。天然由来の保存料(ミックストコフェロール=ビタミンEなど)を使用しているフードを選びましょう。
フードの形状(ドライ・ウェット)と水分補給
ドライフードとウェットフードには、それぞれメリット・デメリットがあります。愛猫の好みや健康状態に合わせて選ぶと良いでしょう。
ドライフードのメリット・デメリット
- メリット:
- 価格が比較的安価
- 保存性が高い
- カリカリとした食感で歯垢の除去に役立つ場合もある
- 少量で高カロリー摂取が可能
- デメリット:
- 水分量が少ないため、水分補給に注意が必要
- 嗜好性が低い場合がある
ウェットフードのメリット・デメリット
- メリット:
- 水分量が豊富で、効率的な水分補給が可能(特に飲水量が少ない猫におすすめ)
- 嗜好性が高く、食欲不振の猫でも食べやすい
- 消化しやすく、高齢猫や病気の猫に適している場合がある
- デメリット:
- 価格が比較的高価
- 保存性が低い(開缶後は冷蔵保存し、早めに使い切る必要がある)
- 歯垢がつきやすい可能性もあるため、歯磨きなどのケアが重要
フードの切り替え方
新しいフードに切り替える際は、急な変更は避け、1週間〜10日程度かけてゆっくりと移行させましょう。最初は、古いフードに新しいフードを少量混ぜ、徐々に新しいフードの割合を増やしていきます。これにより、消化不良や食欲不振を防ぐことができます。
愛猫に最適なキャットフードを見つけよう!
キャットフード選びは、愛猫の健康と幸せに直結する大切な選択です。年齢に合った栄養バランス、良質な原材料、そして愛猫の好みや体質に合うかどうかが重要なポイントとなります。
この記事でご紹介したポイントを参考に、あなたの愛猫にとって最高のキャットフードを見つけてあげてください。毎日与える食事だからこそ、じっくりと吟味し、愛猫がいつまでも元気に、そして健康に過ごせるようサポートしてあげましょう。定期的な健康チェックも忘れずに行い、愛猫との豊かな暮らしを楽しんでくださいね。

