猫が餌を食べない!原因と対処法を解説
「うちの猫、最近餌を食べないんだけど、どうしたらいいの?」
大切な家族の一員である猫がご飯を食べなくなると、飼い主さんは不安でいっぱいになりますよね。食欲不振は、単なる気まぐれではなく、病気のサインである可能性も少なくありません。
この記事では、猫が餌を食べない主な原因から、自宅でできる対処法、動物病院に行くべきタイミング、そして予防策までを徹底的に解説します。愛猫の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。
猫が餌を食べないときに考えられる主な原因
猫が餌を食べない原因は多岐にわたります。大きく分けて「体調不良・病気」「ストレス・環境変化」「食事の問題」の3つが考えられます。
1. 体調不良・病気による食欲不振
食欲不振は、何らかの病気のサインである可能性が最も高いです。特に高齢の猫や、普段から食欲旺盛な猫が急に食べなくなった場合は注意が必要です。
- 消化器系の問題: 胃炎、腸炎、膵炎、肝臓病、腎臓病など。嘔吐や下痢を伴うことも多いです。
- 口内炎・歯周病: 口の中に痛みがあると、餌を食べたくても食べられないことがあります。よだれが多い、口臭がひどいなどの症状が見られることも。
- 感染症: 風邪(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症など)、FIP(猫伝染性腹膜炎)など。発熱や鼻水、目やになどの症状を伴うことがあります。
- 腫瘍: 口腔内、消化器系、その他の部位に腫瘍がある場合、食欲不振を引き起こすことがあります。
- 甲状腺機能亢進症: 高齢猫によく見られ、痩せるのに食欲がある場合もありますが、重度になると食欲不振に陥ることもあります。
- その他: 誤飲・誤食、痛み(関節炎など)、便秘なども食欲不振の原因となります。
2. ストレス・環境変化による食欲不振
猫は非常にデリケートな動物です。環境の変化やストレスが原因で食欲をなくすことがあります。
- 環境の変化: 引っ越し、新しいペットや家族が増えた、家具の配置換えなど。
- 生活リズムの変化: 飼い主さんの不在時間の増加、来客が多いなど。
- 騒音: 工事の音、大きな物音など。
- 不適切な食事環境: トイレの近く、人通りの多い場所、食器が不衛生など。
- 多頭飼育によるストレス: 他の猫との相性が悪い、食事場所の競争など。
3. 食事の問題による食欲不振
病気やストレスがない場合でも、食事自体に問題があることもあります。
- 好みの変化: いつも食べていたフードに飽きた、好みが変わった。
- フードの鮮度: 開封済みのフードが酸化している、賞味期限切れ。
- フードの種類: 新しいフードに切り替えたばかりで慣れない、特定のフレーバーが苦手。
- 食器の問題: 食器の素材(プラスチック臭など)、形状(ヒゲが当たる)、不衛生。
- 与え方: おやつの与えすぎ、食事の回数や時間の不規則さ。
猫が餌を食べないときの自宅での対処法
緊急性がないと判断できる場合(元気がある、他の症状がないなど)は、自宅でできるいくつかの対処法を試してみましょう。
1. 食事の工夫
- 温めて香りを引き出す: ドライフードやウェットフードを少し温めると、香りが立って食欲を刺激することがあります。ただし、熱すぎるとやけどの原因になるので注意しましょう。
- 水分を足す: ウェットフードに少量のぬるま湯を加えて混ぜると、食べやすくなることがあります。
- 新しいフードを試す: 少量だけ、普段と違うフレーバーや食感のフードを試してみるのも手です。急な切り替えは消化器に負担をかけるので、少量ずつ試しましょう。
- トッピングを工夫する: 猫用のふりかけ、カツオ節、茹でた鶏ささみなどを少量トッピングするのも効果的です。
- 食事の回数を増やす: 一度に食べる量が少ない場合は、食事の回数を増やして少量ずつ与えてみましょう。
2. 食事環境の見直し
- 静かで落ち着ける場所を選ぶ: 猫が安心して食事ができる、人通りの少ない静かな場所に食器を置きましょう。
- 清潔な食器を用意する: 毎日食器を洗い、清潔に保ちましょう。素材をステンレスや陶器に変えるのも良いでしょう。
- 食器の形状を考慮する: ヒゲが当たらないように、浅く広い皿を選ぶと猫は快適に食事できます。
- 他のペットと離す: 多頭飼いの場合は、他の猫から離れた場所で、個別に食事を与えましょう。
3. ストレスの軽減
- 安心できる環境作り: 猫が隠れられる場所(キャットタワー、段ボールなど)を用意し、落ち着ける空間を作りましょう。
- 遊びの時間を作る: 適度な運動や遊びは、ストレス解消につながり、食欲増進にも効果があります。
- 過度な干渉を避ける: 食事中はそっとしておき、無理に食べさせようとしないことも大切です。
動物病院を受診すべきタイミングと緊急性の見分け方
以下の症状が見られる場合は、迷わず動物病院を受診してください。
すぐに動物病院を受診すべきケース
- 24時間以上全く餌を食べない: 猫は2日以上食事を取らないと肝リピドーシス(脂肪肝)という重篤な状態に陥るリスクがあります。特に肥満気味の猫は注意が必要です。
- 水を飲まない、元気がない: 食欲不振だけでなく、ぐったりしている、水を飲まないなどの症状がある場合。
- 嘔吐、下痢を繰り返す: 消化器系の重い病気の可能性があります。
- 発熱、呼吸が荒い、鼻水、目やになどの風邪症状: 感染症の可能性があります。
- 排泄に異常がある: おしっこが出ない、便秘がひどいなど。
- 明らかに痛がっている様子がある: 口の中や体に痛みがある場合。
- 高齢の猫(7歳以上)の場合: 若い猫よりも体調変化に注意が必要です。
経過観察で良い場合と、念のため受診を検討するケース
- 少量なら食べる、おやつは食べる: 全く食べないわけではない場合。
- 元気はある、遊びもする: 食欲以外に普段と変わった様子がない場合。
- 一時的な食欲不振で、すぐに回復した: 環境変化などが原因で一時的に食欲が落ちた場合。
ただし、上記の場合でも、数日続くようであれば念のため獣医師に相談することをお勧めします。
猫の食欲不振を予防するために
日頃からのケアが、愛猫の健康維持には欠かせません。
- 定期的な健康チェック: 定期的に動物病院で健康診断を受け、早期発見・早期治療に努めましょう。
- 良質な食事を与える: 猫の年齢や健康状態に合った、高品質な総合栄養食を選びましょう。
- 新鮮な水を用意する: いつでも新鮮な水が飲めるように、複数の場所に水飲み場を設置するのも良いでしょう。
- ストレスの少ない環境作り: 猫が安心して過ごせる快適な環境を整え、急激な環境変化は避けるようにしましょう。
- 遊びの時間を確保する: 適度な運動や飼い主さんとのコミュニケーションは、心身の健康を保つ上で重要です。
- おやつの与えすぎに注意: おやつはあくまで補助食。与えすぎると主食を食べなくなる原因になります。
- 日々の観察を怠らない: 毎日、愛猫の食事量、排泄、元気の有無などを確認し、小さな変化にも気づけるようにしましょう。
まとめ
猫が餌を食べない時は、多くの飼い主さんが不安を感じるものです。しかし、その原因は様々であり、適切な対処法も異なります。
大切なのは、まず冷静に猫の様子を観察し、原因を見極めることです。
- 24時間以上全く食べない、元気がない、嘔吐・下痢などの症状がある場合は、すぐに動物病院へ。
- 一時的な食欲不振であれば、食事や環境の工夫を試してみる。
- 日頃から愛猫の健康状態をよく観察し、定期的な健康チェックを欠かさない。
愛猫の「食べない」というサインを見逃さず、適切に対応することで、猫は長く健康で幸せな生活を送ることができます。もし不安なことがあれば、いつでもかかりつけの動物病院に相談してください。

