猫の耳掃除完全ガイド!頻度、方法、注意点まで、自宅でできる安心ケア
「うちの猫、耳の中が汚れている気がする…」「耳掃除ってどうすればいいの?」「嫌がってなかなかさせてくれない…」猫を飼っていると、そんなお悩みを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
猫の耳はデリケートな部分であり、適切なお手入れが必要です。しかし、無理な耳掃除はかえって猫にストレスを与えたり、耳を傷つけてしまったりする可能性があります。
この記事では、猫の耳掃除の必要性から、安全な頻度と正しい方法、そして耳掃除を嫌がる猫への対処法まで、自宅でできる安心な耳ケアについて徹底的に解説します。愛猫の耳の健康を守るために、ぜひ参考にしてくださいね。
猫の耳掃除はなぜ必要?清潔に保つ3つの理由
猫は自分で毛づくろいをしますが、耳の中まで清潔にするのは苦手です。耳掃除は、愛猫の健康を守る上でとても重要な役割を担っています。

1. 耳垢の蓄積を防ぎ、快適な状態を保つ
人間の耳と同じように、猫の耳も自然に耳垢が分泌されます。この耳垢は、外部からの汚れや異物の侵入を防ぐ役割がありますが、過剰に蓄積すると通気性が悪くなり、不快感を与えます。定期的な耳掃除で、不要な耳垢を取り除き、清潔で快適な状態を保つことが大切です。
2. 外耳炎などの耳のトラブルを予防する
耳垢が溜まりすぎたり、耳の中が湿気を含んだりすると、細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすくなり、外耳炎などの耳の炎症を引き起こすリスクが高まります。外耳炎になると、痒みや痛みで猫が頭を振ったり、耳を掻いたり、斜めに傾けたりするようになります。ひどくなると、聴力に影響が出たり、治療が長期化することもあります。適切な耳掃除は、これらの耳のトラブルを未然に防ぐことに繋がります。
3. 耳ダニや異常の早期発見に繋がる
耳掃除は、耳の中をじっくりと観察する良い機会です。耳の中をチェックすることで、以下のような異常の早期発見に繋がります。
- 耳ダニ:黒っぽい耳垢が大量に出る、激しい痒みを伴う場合、耳ダニ寄生の可能性があります。
- 炎症や赤み:外耳炎などの初期症状。
- 異物:植物の種や小さな虫など、耳の中に異物が入っている場合。
- しこりや腫れ:稀に腫瘍などが見つかることもあります。
これらの異常を早期に発見し、適切な対処をすることで、愛猫の健康を守ることができます。
始める前に準備しよう!耳掃除に必要なアイテム
猫の耳掃除はデリケートな作業なので、安全に配慮した適切な道具を揃えることが重要です。自宅で耳掃除を行う際には、以下のアイテムを準備しましょう。

必ず用意したい基本アイテム
- 猫用イヤークリーナー:
- 特徴:耳垢を浮かせ、耳の中の汚れを優しく除去するための専用液です。アルコールフリーで猫に安全な成分でできています。
- 選び方:動物病院やペットショップで「猫用」と明記されているものを選びましょう。人間用や犬用は成分が異なる場合があるので避けてください。
- コットン:
- 特徴:柔らかく、耳の中を傷つけにくい素材です。
- 選び方:毛羽立ちにくいタイプや、薄手の化粧用コットンなどがおすすめです。綿棒は、耳の奥に耳垢を押し込んでしまったり、耳を傷つけたりする可能性があるため、原則として使用を避けましょう。
- 清潔なタオル:耳掃除中に猫を落ち着かせたり、顔を拭いたりするのに使います。
その他あると便利なもの
- おやつ:耳掃除後のご褒美に。
- ウェットティッシュ(ペット用):耳の外側や顔周りの汚れを拭くのに便利。
- ライト(ペンライトなど):耳の中を明るく照らし、状態を確認しやすくします。
実践!安全な猫の耳掃除の手順とコツ
いよいよ耳掃除開始です。猫が安心できるように、以下の手順とコツを意識して行いましょう。
1. 環境を整え、猫の気分を落ち着かせる
- 静かで落ち着いた場所を選ぶ:騒がしい場所や来客時など、猫がストレスを感じやすい状況は避けましょう。
- 短時間から始める:最初はごく短時間で終わりにし、猫が慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきます。
- 猫の機嫌が良い時に:眠い時や遊び疲れている時など、リラックスしているタイミングを狙いましょう。
- 優しく声をかける:安心させるように、穏やかなトーンで話しかけてあげましょう。
- 必要であれば保定する:暴れてしまう場合は、タオルで優しく体を包んであげると落ち着きやすいです。二人で行うと、一人が猫を保定し、もう一人が耳掃除を行うことができます。
2. 安全な耳掃除の基本手順
以下の手順で、優しく丁寧に耳掃除を進めましょう。
- 耳のチェック:
- 耳をそっと開き、内側を観察します。赤み、腫れ、黒い耳垢の量、異物の有無などを確認しましょう。
- 耳ダニの可能性があるような黒っぽい耳垢が大量にある場合や、ひどい赤みや腫れがある場合は、無理に自宅で処置せず、動物病院を受診してください。
- イヤークリーナーをコットンに染み込ませる:
- コットンに猫用イヤークリーナーをたっぷり染み込ませます。滴るほどではなく、しっとり濡れている状態が目安です。
- 直接耳の中にイヤークリーナーを注ぐのは、猫が嫌がったり、耳の奥に入りすぎたりする可能性があるので避けましょう。
- 優しく耳の中を拭く:
- 猫の耳をそっと持ち上げ、見える範囲の耳のひだや、耳の入り口付近の汚れを、イヤークリーナーを染み込ませたコットンで優しく拭き取ります。
- 無理に奥まで入れようとしないでください。猫の耳の構造は複雑で、耳の奥を傷つける可能性があります。
- コットンが汚れたら、新しいものに取り替えてください。
- 乾いたコットンで水分を拭き取る(任意):
- イヤークリーナーの拭き残しが気になる場合は、清潔な乾いたコットンで軽く水分を拭き取ります。
- 耳の中を完全に乾燥させる必要はありません。
- ご褒美を与える:
- 耳掃除が終わったら、たっぷり褒めてあげたり、好きなおやつを与えたりして、「耳掃除=良いこと」という印象付けをしましょう。
耳掃除は片耳ずつ行い、猫が嫌がるそぶりを見せたらすぐに中断することが大切です。無理強いは絶対にしないでください。
3. 耳掃除が苦手な猫への工夫
「うちの子、どうしても耳掃除が嫌いみたい…」そんな時は、諦めずに以下の工夫を試してみてください。
- 短時間で終了し、褒める・ご褒美を与える:最初は本当に一瞬だけ耳を触る、というだけでもOK。少しでもできたら大げさに褒め、おやつを与えます。これを繰り返して徐々に慣らしていきます。
- 「耳を触られること」に慣れさせる:耳掃除とは別に、普段から優しく耳を触る練習を重ねましょう。遊びの一環として、おやつを与えながら耳に触れる時間を増やします。
- タオルで優しく包む:猫が暴れてしまう場合は、バスタオルなどで体を優しく包んであげると、落ち着いてくれることがあります。顔だけが出るようにすると良いでしょう。
- 二人で行う:一人が猫を優しく保定し、もう一人が素早く耳掃除を行うと、スムーズに進むことがあります。
- 獣医師に相談する:どうしても自宅での耳掃除が難しい場合は、動物病院で相談し、適切な方法を教えてもらったり、定期的に耳掃除をお願いすることも検討しましょう。
耳掃除の頻度と注意すべきサイン
猫の耳掃除は、清潔に保つことが大切ですが、やりすぎはかえって耳を傷つけたり、トラブルの原因になったりします。適切な頻度と、注意すべきサインを把握しておきましょう。

耳掃除の適切な頻度
- 健康な耳の猫:月に1回程度、または汚れが目立たない場合は、さらに間隔を空けても良いでしょう。
- 耳垢が溜まりやすい猫:週に1回程度、または汚れ具合を見て頻度を調整します。
- 長毛種や垂れ耳の猫:耳の通気性が悪くなりがちなので、短毛種よりもこまめなチェックとケアが必要です。
大切なのは「過剰にやりすぎないこと」です。耳の中には自浄作用があるため、頻繁な耳掃除はかえってその作用を妨げ、皮膚を刺激して炎症を引き起こす可能性があります。あくまで「汚れている時に優しく拭き取る」というスタンスで臨みましょう。
動物病院を受診すべき注意すべきサイン
以下のような症状が見られる場合は、自宅での耳掃除を中断し、早めに動物病院を受診してください。
- 黒っぽい耳垢が大量に出る、コーヒーかすのような耳垢:耳ダニ寄生の可能性が高いです。
- 強い痒みがある(頻繁に耳を掻く、頭を振る)
- 耳のひだが赤く腫れている
- 耳から異臭がする
- 耳の奥から膿のようなものが出ている
- 耳を触られるのを極端に嫌がる、痛みがあるよう
- 首を傾げている、平衡感覚がおかしい
- 耳の中に異物が見える
これらの症状は、外耳炎や耳ダニ、その他重篤な耳の病気のサインである可能性があります。自己判断で市販薬を使用したり、無理に処置しようとせず、必ず獣医師の診察を受けましょう。

まとめ:安全で優しい耳掃除で、愛猫の耳の健康を守ろう
猫の耳掃除は、デリケートな作業ですが、愛猫の健康維持のためには欠かせないお手入れです。
この記事でご紹介した耳掃除の必要性、適切な道具、安全な手順、そして嫌がる猫への工夫などを参考に、ぜひご自宅でチャレンジしてみてください。
大切なのは、猫に無理強いをせず、愛情と忍耐を持って接することです。最初から完璧にできなくても大丈夫。少しずつ慣らしていくことで、きっと愛猫も耳掃除の時間を受け入れてくれるようになるでしょう。
清潔で健康な耳を保ち、愛猫との毎日をもっと快適で幸せなものにしてくださいね。もし少しでも不安な点や異常を感じたら、迷わず動物病院に相談することをお勧めします。


